5年後、10年後をみすえるとは・・・
先が見えるという人の言葉
先日縁あって、
「5年後、10年後の我が業界の世界」
という内容の講話を聞かせて頂いた。
内容としてざっくり・・・
- A・Iやネットのさらなる改革により、人の手によるものが減っていく
- 人手不足の中、効率を重視した大企業は、A・Iの活用によりさらなる飛躍をしていくだろう
- 少子高齢化による生産人口の減少はさらにすすみ、80歳以上の雇用も当たり前となるが、その分、1人あたりの労働時間は減少するだろう
- 労働時間減少に伴い、効率化促進のためにさらにA・Iやロボットの技術革新がすすむ
- メーカー大企業が生産性を考慮した製品を作り、その製品を小売大企業が生産性を考慮した販売方法で消費者に販売をする
そんな将来を迎えるにあたって、私たちが勤める中小零細企業はどのようにして生き残って行くのか?
そんな内容の講話であった。
なるほど、私ですらA・Iの進歩はネットでもテレビでも耳にすることだ。
講師の方曰く、
「中小零細企業は、
①地域密着
②人と人とのコミュニティ作り
③脱大企業先導の業界常識
これら3つが重要だ!」
はたして真実はどうか?
講話を聞いた同僚たちの意見は賛否両論。
「確かに人の手による仕事はなくなるわな」
「年寄りに働かせるんだから、肉体労働的なことはロボットの活用を考えるのも当然で、逆にいうとロボットを管理する最小の人間で、仕事が回るようになるんだな」
「どんなにA・Iが進歩しようとも、人の仕事はなくなるはずがない」
「人と人との関わりは、今後大企業も力を入れてくる分野で、それすら中小企業は大企業に敵わなくなってくる。中小は大企業に取り込まれるか、潰されるかのどっちかだ・・・」
さぁ、真実の未来はどうなのだろう?
残念ながら、今の私には答えはない。
ただし、この問いの本質は将来の世間・業界を知ることではないと思う。
いかに自分たちが仕事を獲得し、生き残るのか?
これこそが、この問いの本質だろう。
問いの本質については、私なりの回答はある。
それは・・・
「どのような将来が待っていようとも、その時代の変化に適応して自分ができることを精一杯やらせていただくだけだ」
甘いかもしれない。
しかし、私は変化対応力こそが、今人が磨くべきスキルの一つだと思っている。
変化に対応するための自分作り
「変化に対応する」
いうことは易いが、やるには難しい。
ただ一つ言えることは、あらゆる分野の勉強をし、幅広い知見を得た上で、素直な心を持ち、清濁併せ吞む寛容さを持つことが、変化対応力を高めることにつながるだろう、ということ。
物事・時流に左右されない「ブレない芯」を己の心に持ちつつ、物事・時流を見て変化する「朝令暮改」の潔さを己の心に併せ持つ。
今回私は講話を聞き、強い自己主張を講師から感じたが、同時に自己主張が強いばかりに、変化対応ができるのだろうか?という危うさも感じた。
「諸行無常」、この世の全ては変化してゆくもの。
これがこの世の真理であろう。
その変化というものを先読みしたつもりになって、強い自己主張で人心を惑わす者もいるでしょう。
私は、諸行無常の変化の中にあって、その変化を楽しむとしましょう。